Long Phenomenon.

design: Jujiro Maki

Mother –大地の霊性–

2017年3月4日〜3月26日の土日祝日のみ
(3月4、5、11、12、18、19、20、
 25、26日)

時間:12:00〜21:00(最終入場20:30)

出展作家:伊阪柊、大和田俊、
     高橋臨太郎、山本桂輔、淺井裕介

会場:モデルルーム

入場料:無料

 

精神または心を物質に対峙させた考えの中では、精神を物質に入れ、物質を精神に入れることができない。精神と物質との奥に、いま一つ何かを見なければならぬのである。二つのものが対峙する限り、矛盾・闘争・相克・相殺などいうことは免れない、それでは人間はどうしても生きていくわけにはいかない。なにか二つのものを包んで、二つのものがひっきょうずるに二つでなくて一つであり、また一つであってそのまま二つであるということを見るものがなくてはならぬ。これが霊性である。霊性は無分別智である。-鈴木大拙

鈴木大拙は、鎌倉時代に始まりをもつ日本の一元論的な考え方の発生には、とりわけ「大地」との関わりが重要であったといっています。それは人間が自然の一部であって、その二つを切り離さずに考えるという思考によっています。大地と関わることで誰しもに自然の一部であるという感覚が無意識裡に生じて、自己と他者を含めた自己以外のものを隔てる境は解消されて一体となり、すべてがつながるように考えられるというのです。
私たちを支配している西洋的な智、つまり分別的な理性が切断してきた物事は、これまでの私たち人間の「大地」と関わり方を見直すことによって、再び違った形で接続していくことが可能であるように思います。今一度、切断するのではなく、接続することによって物事を考えていきたいのです。
この展覧会では、「大地」や自然と人間の様々な関わりをモチーフとして、そのことによって現れる事物の接続に焦点を当てていきます。 伊阪柊の映像、大和田俊の音響作品、高橋臨太郎のインスタレーション、山本桂輔の彫刻やドローイングが会場であるモデルルームの様々な場所で展示されます。それぞれが独立しながら一体となった展示を試みます。

3月4日(土) 19:00〜 オープニングパーティ
3月20日(月・祝) 18:00〜 ライブ:ビッグドラゴンズ(高橋臨太郎+渡邉庸平)
3月25日(土) 16:00〜 ゲストトーク ゲスト:ロジャー・マクドナルド
          (Fenberger house館長、AIT副ディレクター)
※その他イベントについては順次HPにアップしていきます。



伊阪 柊 Isaka Shu

1990年奈良県生まれ。東京藝術大学美術研究科博士課程在籍。地質や自然環境と、それら周辺で起こる現象や人の営みをリサーチしながら、自然科学と疑似科学の間を行き来するような作品を制作している。地下構造などの見えない領域に関心を持ち、そこへどれだけ多弁な想像力を注入することができるかを、映像メディアを用いて考えながら、映像特有の説得力を模索している。

個展
2016年 「Spherical Habitat」Paradise Air、千葉

主なグループ展
2016年「SeaSide PoolSide」稲毛海浜公園プール、千葉
    「ALPAVIRAMA asian short & documentary film festival 2016 」
     National Institute of Design、アーメダバード、インド
2015年「Digital Humanize 」東京芸術大学 陳列館
    「展覧会 “転生”」アランアランハウス、ウブド.バリ、インドネシア
    「山形国際ドキュメンタリー映画祭企画 “ヤマガタラフカット!”」
     山形美術館 / 山形
2014年「もうひとつの都市ソラリス」東京芸術大学芸術情報センター
2013年「HUMONIUM Vol.2」オーディトリウム渋谷、東京
    「Urban odyssey Vol.2」神保町 視聴室、東京
2012年「ENCOUNTER」SAKuRA GALLERY、東京



《Spherical Habitat(core)》2016年/VR

 


《Spherical Habitat》2016年/ミクストメディア

 

           

大和田 俊 Owada Shun

1985年栃木県生まれ。2012年東京藝術大学大学院美術研究科修了。サウンドアーティスト。音響と、生物としてのヒトの身体や知覚、環境との関わりに関心を持ちながら、電子音響作品やインスタレーションの制作を行っている。近作《unearth》は、太古の化石を溶解させることで発生する音を扱い、時間的・空間的隔たりや不連続性を可視化させ、私たちの知覚のあり方自体を問う。

主な個展
2016年「Tokyo Experimental Festival Vol.10」トーキョーワンダーサイト
    本郷、東京
2015年「unearth」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、東京

主なグループ展
2017年「Malformed Objects — 無数の異なる身体のためのブリコラージュ」
    山本現代、東京
2016年「Sound Reasons Festival」1Shanti Road、バンガロール、インド
2015年「パレ・ド・キョート/現実のたてる音」ARTZONE、京都


《unearth》2015年

 


《unearth》2015年

 

高橋 臨太郎 Takahashi Rintaro

1991年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科在籍。映像、インスタレーション、パフォーマンスなど様々なメディアを用いて表現する。その時々に興味のあるイデオロギーや思想と、実感や限界としての身体を交差させて作品を制作している。身体に物理的付加をかけて非理性的な意識を作り出したり、あるいはある単純なルールに基づいた運動を身体に課すことで、起点となった思想を破綻もしくは無意味化させたり、そこから飛躍した新たな状況を作り出そうとしている。

主なグループ展
2016年「SeaSide PoolSide」稲毛海浜公園プール、千葉
2015年「TRANS ARTS TOKYO 2015」旧電機大跡地、東京
    「SPVI II」Turner Gallery、東京
2014年「SPVI」Turner Gallery、東京
    「Ping Pong!」3331 Arts Chiyoda、東京
2013年「at work」東京芸術大学 Yuga Gallary、東京
2012年「サンダーボルト」ギャラリー空鼠、東京


《hole》2016年/ミクストメディア

 


《Revolution》2015年/ストレッチマシーン、モーター、ラバーマット、モニター、スピーカー

山本 桂輔 Yamamoto Keisuke

1979年東京都生まれ。2001年東京造形大学彫刻科卒業。彫刻と絵画の二つの形式を行き来しながら制作を行っており、共に作中には植物などが擬人化された精霊のようなモチーフが度々現れる。近年取り組んでいる使い古された道具に彫刻を施すシリーズでは、トーテミスムのような人間と動植物を結ぶ特定の関係であったり、私たちがある対象へ思いを向ける信仰の起源のようなものが感じられる。人間の創造の歴史や衝動を見つめながら表現している。

主な個展
2015年「むかしむかしむかし」8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、
    東京
2014年「荒地」GALLERY ZERO、大阪
2013年「Taro」GALLERY ZERO、大阪
2012年「Brown Sculptures」小山登美夫ギャラリー、東京

主なグループ展
2016年「六甲ミーツ・アート芸術散歩 2016」六甲高山植物園、兵庫
    「JAPAN 7」Silverlens、マニラ
2015年「SOMETHINKS『営みと残りかす』福永大介、山本桂輔」
    アートラボはしもと、 相模原、神奈川
2014年「ノスタルジー&ファンタジー 現代美術の想像力とその源泉」
    国立国際美術館、大阪
2013年「アートがあれば II ー9人のコレクターによる個人コレクションの
    場合」東京オペラシティ アートギャラリー、東京


《屁泥山》2015年/木に油彩、オイルステイン、捨てられた物/165×132.5×111cm Photo:Kenji Takahashi ©Keisuke Yamamoto

 


《夢の山(眠る私)》2016年/木に油彩/Photo:Kiyotoshi Takashima ©Keisuke Yamamoto